McDonald's (マクドナルド)の発音

発音を学びたい全ての方へ送るMP3データによるダウンロード教材「小学5年生からの英語発音」を制作、公開中です。
音の出し方だけでなく、どのように練習して音を出せるように持っていくかまでを丁寧に解説しています。
英語発音教材のページで視聴、ダウンロードができます。

英語発音、文法などの個人レッスンを行っています。下の動画で発音レッスンの様子をご覧頂けます。

レッスンのお問い合わせは下記アドレスまで。
a_atchan@yahoo.co.jp

またYouTubeチャンネルでは動画で英語の発音などに関する話をご紹介しています。

英語発音の話の定番のテーマとも言えるマクドナルド、英語で書けばMcDonald'sの音ですが定番となると言うことはそれなりの理由があると思います。
・カタカタでのマクドナルドと英語のMcDonald'sの音がかけ離れていてカタカナ発音で言っても伝わりづらい、英語発音を聞いてもそれと気付きづらいこと。

・日常的に口にしてきた単語であるために発音練習を使用としてもどうしてもカタカナ発音に引っ張られてしまい、正しい音を出すのが難しいと感じられる。
・海外旅行時に使う機会がある単語である。

といったところでしょうか。しかしこれらの点は考え方を変えると発音練習において利点と捉えることも出来ます。

・ある発音からそれに近い別の発音への微調整より、まったく異なる発音への飛躍の方が比較的容易な場合も多い
・割と簡単に会話に混ぜ込んで試せる単語である
などが思い付きます。

では、実際に音をやさしいところから考えていきましょう。実際の音は上のビデオを参考にして下さい。

まずMcDonald'sのDoの部分。これは[dɑ]の音です。これをカタカナで置き換えてダなのかドなのかと考え始めると実際の音から遠くなってしまいます。あくまでも[dɑ]です。

続いてMcは[mək]で、[ə]は曖昧母音と言われる音であまりどんな音を作ろうと意識せずに「喉に落として」(といつも表現しています)出す母音です。[k]の時に後ろにウのような音が乗らないように注意して下さい。あくまでも[k]という子音だけです。実際の発音時には[ə]は力が抜けてほとんど存在しない程度の音になることがあります。[mək]を練習してみて下さい。
これが出来たら[məkdɑ]と繋げて言ってみます。

続いてnald'sの中のnaのところですが[nə]となりここでも曖昧母音を使います。ですからカタカナで書くナのように明確にアの音が後ろに乗るわけではありません。この感覚をつかんだら後ろにlを付けてみましょう。これは舌先を前歯の後ろに当てて音を出します。これがnal[nəl]の部分の音です。

次のdですが、その前のlで舌先が前歯の後ろに付いていますのでlのときにはこれを外さす、dのときに外し[d]の音を出します。nald[nəld]と言ってみて下さい。再度書いておきますがnaはナでなくて曖昧母音を使います。また、最後のdは力を抜いて言うとあまりはっきり有声音とならず、若干[t]のような無声音っぽさが混ざってしまうと思いますがそれで構いません。

ここの後ろに'sを付けd's[dz]の音を作りますがイメージ的にはズでなくてヅ。つまり舌先が上に付いたところがスタートで作る音です。前述のように力を抜いて言うことになるのではっきりと有声にならず無声音っぽさが混ざって構いません。

以上を踏まえてまずld's[ldz]の練習をしてみましょう。舌をlの時に外してもう一度dのために付くのでなくlのときは付けたままd'sに入ります。その動きに慣れたらnold's[nəldz]をやってみて下さい。この際、na[nɑ]noの時に一度舌が離れると思いますがこれを付けたままld'sまで一気にやってしまっても構いません。

この動きに慣れたら最初にやったDo[dɑ]を頭に付けてDonald's[dɑnəldz]を言ってみて下さい。そこにさらにMc[mək]を付けますが実際には[ə]がほとんどなくなってしまっても構いません。これでMcdonald's[mkdɑnəldz]の音となります。